ホーム » 子供たちの活動 » 幼稚園 » 幼稚園   英語遊び -English Playtime-

幼稚園   英語遊び -English Playtime-

幼稚園では、週1回、ネイティブの先生による英語遊びを行っています。今回は、園長先生に、幼稚園における英語遊び導入の背景や幼児教育への取り入れ方などについて、取材をさせていただきました。
また、英語遊びの先生お二人にもアンケート形式のインタビューをさせていただきましたので、ご紹介します。

【鍜治 礼子先生 インタビュー】

・いつから日出学園幼稚園では英語遊びが導入されたのですか? 

日出学園幼稚園では、英語遊びを約10年前から導入しています。
現在は、日出学園小学校のネイティブの英語教諭エリー先生、アリソン先生が幼稚園での英語遊びを担当してくださっています。
以前、英語遊びの頻度が多い年度もありましたが、2022年度は年長〜年少各クラス週1回行っています。

・英語遊びを導入した背景や経緯について教えてください。

バブル経済の後、大勢の外国人が日本に移住してきたことがきっかけで、多文化教育が議論されるようになりました。この流れを受け、多文化教育は平成以降、幼稚園指導要領にも記載され、多様な文化や言語に親しむことの重要性が高まったのが英語遊びを始めたきっかけです。また、2020年度から小学校での英語教育が必修となったこともあり、英語に慣れ親しんでおくこともひとつの目的としています。

・各学年の英語遊びの内容について教えてください。

年少ではネイティブの英語を聞く機会として、年中、年長では日常で使う挨拶や単語、また季節の話題などを取り入れた英語遊びの時間を設けています。
季節ごとの製作(ハロウィンやクリスマスのカード作り)を英語で行うことによって、先生とマンツーマンで英語を聞きながら、取り組むことができるようになっています。
今年度、年長クラスでは会話も増え、二学期には英語での劇も行いました。

・教材はどんなものを使用していますか?

教材は小学校でも使用している大型の絵本や人形、カードなどで、幼児教育で使えるものを選んで使用しています。

・幼児期の英語教育について大切なことを教えてください。

日出学園幼稚園では、英語教育(英語を教える)ではなく、幼児教育の中で英語に触れる機会として、英語遊びを取り入れています。幼児教育の中で英語を取り入れることで、英語を好きになるきっかけ作りになればと思っています。
1年間を通して見ると、ネイティブの英語を聞いて耳に慣れさせたことで、園児たちは随分とヒアリングができるようになっています。丸覚えですが、ネイティブの英語を聞き、英語で挨拶ができるようになっていて、その様子に感心しています。
ただ、取り入れすぎて、嫌いになってしまうこともありますので、無理をさせないことも大切だと思っています。内容策定にあたっては、私含め英語担当エリー先生、アリソン先生3人で相談して決めていますが、幼児教育という観点を取り入れてもらうようにしています。また、園児が無理なく積み上げできるように、努めています。

・今後の計画について教えてください

英語遊びについては、常に内容をブラッシュアップし、積み上げられるようにしていくことが大事だと考えています。子どもたちの様子をみながら、今後も楽しい英語遊びの時間を作っていければと思います。

~・~・~・~・~

続いては、幼稚園で英語遊びをサポートしてくださっているエリー先生(バルガス・エリセオ・ジュニア・フェルナンデス先生)とアリソン先生(アリソン・テラオ先生)をご紹介いたします。

・ご自身の経歴について教えてください。

《エリー先生》
フィリピン出身で、12年前に日本に来ました。日出学園に来る前は、両親、兄弟姉妹と一緒に8年間、愛知に住んでいました。幼・小・中で、8年間英語を教えてきました。

《アリソン先生》
私はオーストラリアで生まれ育ちました。 大学では英語と歴史を学び、その後教職の資格を取得しました。 長く日本に住んでいて、日本で娘を育てました。

幼稚園での英語遊びの指導をする上で、心がけていることは何ですか?

《エリー先生》
園児には楽しみながら英語を話してもらいたいので、簡単でわかりやすい英語を使っています。

《アリソン先生》
遊びや、歌、ゲーム、動きを通して園児の興味を引き、英語のリズムを感じてもらうようにしています。

幼児期に、英語遊びを通じて英語に触れ合うことの重要性は?

《エリー先生》
早い時期に英語を学び始めた子どもたちの多くは、英語の発音がよくなります。また将来、より難しい英語の表現を学ぶときにも親しみやすく、諦めないで取り組むことができます。

《アリソン先生》
子どもの脳は非常に柔軟で、多くのことを学ぶことができます。 子どもが言語に触れる年齢が若いほど、音をよりよく習得できます。 英語には、大人の日本人にとって理解や発音が難しいと感じる音がたくさんありますが、子どもたちは英語の音を簡単に区別して正しく発音することができます。 これは子どもの脳の力であり、英語を早く始めることは、子どもたちが将来英語教育を受けるときに最良のスタートを切ることにつながります。

自宅で英語遊びを取り入れるにはどんなことをしたらいいですか?

《エリー先生》
YouTubeで子供向けの英語の歌や動画をご覧ください。「Super Simple Songs」 は学校で使う曲です。皆さんからお子さんに、「これは何色?」「どの動物が好き?」など話しかけてみてください。ありがとうやごめんなさいを言うのも良い習慣かもしれません。

《アリソン先生》
歌、ビデオ、本などを使って、できるだけ多くの英語に子どもたちを触れさせましょう。 学習するときはお子さんと一緒に歌ったり、言葉を繰り返したりして、一緒に楽しい遊びをしましょう。

今回の取材を受け、幼児教育における英語教育においても、様々な環境が変化していることを肌に感じました。英語への苦手意識を持たないでほしい、と思われている保護者の方も多いと思います。この英語遊びが興味を持つきっかけになるとよいですね。

先生方、お忙しい中、アンケートにご協力頂き、ありがとうございました。