ひので会の活動の中で、卒業生の保護者で行われる卒業対策委員会という活動があります。
通称「卒対」と呼ばれるこの委員会の活動は、主に保護者から先生方への感謝の気持ちを表す場でもある、謝恩会の企画と運営のために設けられています。
常任幹事、卒業対策委員長を中心に、卒業対策委員会の皆さんが活躍された活動の様子をご紹介致します。
卒対の活動は初夏から始まります。これまでは、2月中旬から一気に準備をしていたそうですが、活動して下さる保護者の方の負担を軽減するために早めに始動し、できることから少しずつ準備を進めていくようにしているそうです。今回は、7月に第1回目の会議が行われました。おおまかな活動の流れは、例年の記録から引き継がれ、数回行われる会議の中で、企画を詰めていきます。
謝恩会を開催するためには、プログラムを組み、各関係者の方へ参加の手筈を整え、食事やお茶、席順やお花の贈呈、卒業生から先生方や在校生への贈呈品や、卒業生への記念品の選定とその購入、スライドショーの準備など、多岐にわたります。今回はコーラスも企画され、その選曲や楽譜の準備、指導してくださる先生へのお願い、伴奏を引き受けてくださる方の募集などもありました。
今回は、2月23日に行われた会議の様子を取材させて頂きました。この日は6年生の保護者懇談会に合わせて、謝恩会で歌う卒業生のお母様方によるコーラスの2回目の練習時間が設けられていました。慣れない合唱で、初めのうちは手厳しい点数を付けられてしまいましたが、音楽の織間先生のご指導のもと、練習を重ねるうちに、美しいハーモニーを奏でられていました。
取材させて頂いた時は、ミーティングが行われており、食後の飲み物提供に関して話し合いが行われていました。限られた予算内の中で、当日にあたたかい飲み物を一斉に提供でき、しかもおいしくて、コーヒーだけではなく紅茶も飲めるようになど、様々な心配りをされていました。
例年通りケータリングにする場合、手数料がかかってしまうのですが、「学校の備品のポットを借りてはどうだろう。」「インスタントでは先生方に失礼にあたるのではないだろうか。」「この業者はコーヒーを大人数のポットで提供して下さり、味は間違いないので安心ではないか。」など、いろいろな意見が交わされていました。予算と時間が限られる中、細やかな配慮をされていたのが印象的でした。
卒業対策委員長のお母様、常任幹事のお母様をはじめ、卒業対策委員の皆様のご活躍により、謝恩会は大変盛況のうちに行われました。これも卒対委員会の皆さんが、保護者から先生方への感謝の気持ちや、卒業生へのお祝いの気持ちを、より伝わるように心掛けて下さったことによるものと思います。
それは贈り物や卒業生の皆さんからの言葉だけではなく、様々な形で表現されていました。先生方のお弁当の器の上には、コーラスの曲になぞらえ、和紙で折った飛行機がひとつひとつのせてありました。保護者の席にあったプログラムには、小学校生活6年間の記録として、それぞれの年に撮影された写真が貼られていました。プログラムや、楽譜にもひとつひとつ丁寧に意匠が凝らされており、それは手作業で行われていたそうです。
素晴らしい謝恩会、ありがとうございました!
取材にご協力頂きました皆様、ご協力ありがとうございました。