梅雨入りも近づいてきた6月7日(金)、小学校で始業前の時間に行われている朝野球を取材してまいりました。

野球といえば、メジャーリーガーの大谷翔平選手から学校へ贈られたグローブ。グローブが学校に届いた時、子ども達の反応はどうだったのでしょうか。朝野球の取組みについて、また、大谷選手のグローブについても併せて、大熊先生にアンケートでお答えいただきましたので、ご紹介させていただきます。

朝7時30分、子ども達が続々と登校してきました。教室にランドセルを置いて朝の支度を終えたら、8時の始業までの間、子ども達はグラウンドでドッジボールをしたり、屋上でなわとびをしたり、教室内で絵を描いたり読書をしたりと、各自思い思いに過ごします。

この朝の時間を使って、3年生から6年生までは学年ごとに曜日を分けて、朝野球が実施されています。たくさんの子どもが参加して、野球を楽しんでいます。
今日は金曜日、6年生の朝野球の日です。グラウンドには40名程の6年生が集まってきました。
グラウンドでは、２つのグループに分かれて活動していました。これは広いグラウンドを持つ日出学園だからこそできることです。

こちらは基礎的な練習を行うグループです。先生がボールを投げてくださり、順番にバットを振っています。女子も多く参加していました。

バットだけでなく、テニスのラケットを使っている子もいます。細いバットにボールを当てるのはなかなか難しいですが、テニスのラケットを使えば、腕を振るタイミングの習得ができそうですね。きれいにボールを打ち返すと、周りからも歓声が上がっていました。
そしてこちらのグループでは、活発にゲームが行われていました。先生が投げてくださるボールを、全力で打ち、全力で走ります。とても盛り上がっていました。こんな迫力のあるスライディングも見ることができました。

7時55分になると、いっせいに教室へ引き上げて行く子ども達。これから一日の授業が始まります。さすが6年生、思いきり体を動かした後は、きっちり気持ちを切り替えて、集中して授業に臨むのでしょう。りりしくも爽やかな表情が印象的でした。今日も一日、頑張ってください！

大谷選手はグローブの寄贈を発表した日、ご自身のインスタグラムで
「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたらうれしいです。このグローブを使っていた子どもたちと将来一緒に野球ができることを楽しみにしています！」
と発信されていました。
これをきっかけに野球に興味を持ち、朝野球に参加してみようかな、と思った子もいたかもしれません。朝野球で野球に親しみ、子ども達が元気に楽しく学校生活を送れたらいいですね。

取材に先立ちまして、大熊先生にアンケートで質問に答えていただきました。

Q1、日出学園小学校の朝野球は、いつから、どんなねらいで行われているのですか？また、コロナ渦はどのように対応されていましたか？
A、私が日出学園小学校に赴任した当時から行われていました。広いグラウンドで、野球というチームスポーツを通してみんなで楽しく体を動かすことがねらいです。コロナ渦は、登校時間が7時30分からだったため行っていませんでした。

Q2、学年ごとに曜日に分かれて実施されているそうですが、概ね何人くらい参加されていますか？女子児童の参加はありますか？
A、6年生は40名程でうち、女子が15名程です。多くの児童が参加できるように、コートを2つに分けています。

Q3、大谷選手から全国の小学校に3つずつグローブが贈られたと聞きました。日出学園小学校にはいつ届いたのですか？また、どのように使っていますか？
A、他の学校に配られ始めた2024年1月に届きました。校長がグローブが届いたことを朝礼で紹介し、大谷選手からの手紙も読んでくれました。ニュースで見たグローブを心待ちにしていた子ども達は、早く使いたい様子だったので、朝野球で順番に使用することにしました。

Q4、3つのグローブは朝野球で(左利き用も含めて)使われていますか？何年生が最初にはめてみましたか？使った感想なども、あれば教えてください。
A、3年生から順番に使っています。「もったいない!!」や、「とりやすい!!」と言っている子など、十人十色の感想で、多くの子ども達が喜びうれしそうにしていたことが印象的でした。

朝のお忙しい時間に野球の指導をしてくださっていたのは、6年生担任である大熊先生、萩原先生、橋本雄平先生のお三方でした。子ども達が安全に活動できるように気を配るとともに、子どもたちが打ちやすいように完璧なコントロールでボールを投げてくださっていました。

先生方、朝野球に参加した皆さん、取材にご協力いただきありがとうございました。