今年度より新卒で着任されました、日出学園ご出身の斉藤奈々先生にインタビューさせていただきました。
小学校から高等学校まで12年間日出っ子だった斉藤先生。斉藤先生にゆかりのある先生方にもいろいろと興味深いお話を伺うことができました。
・ご略歴を教えてください。
日出学園小学校→日出学園中学校→日出学園高等学校
・いつ頃から学校の先生になりたいとお考えでしたか?
中学生の時に教職(幼稚園の先生か保育園の先生)になりたいと思い、高校生の時に小学校の先生になりたいと考えるようになりました。
・どうしてほかの学校ではなく日出学園をご希望されたのでしょうか?
出身校であったことが第一です。また教育実習のとき、先生方がとても仲良く過ごされている様子を見て日出の先生になりたいと思いました。
・先生が在学中、日出学園小学校で心に残っている授業や行事を教えてください。
卒業間近に行われた校長先生の特別授業が特に印象に残っています。戦争のお話から命を大切にすることについてのお話でした。また行事は、どの行事も楽しかったので全部が思い出です。
・学生時代に打ち込んでいた事はありますでしょうか?
中学校、高校ではソフトテニス部に所属していて、週に6日練習をしていました。
・日出学園小学校在学中に〇〇しておけばよかったと思うことはありますか?
6年皆勤を目指せばよかったと思いました。卒業式のとき6年皆勤の人たちが呼ばれている姿がかっこよくて、自分もずる休みをしなければよかったと後悔しました。
・これからの抱負を教えてください。
毎日笑顔で、質の高い授業を目指すことです。
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ここからは、斉藤先生が担当されている読書授業の様子です。1年生と3年生の授業を見学させていただきました。
~1年1組の授業~
図書係の号令のもと、挨拶をしてから授業が始まります。今日はまず席替えです。斉藤先生の指示でスムーズに新しい席に着きます。その後は新しく出来た読書スペースで「ゆっくりくまさん」の読み聞かせをしました。クラス全員が瞳をキラキラさせて、身じろぎ一つせず集中してお話を聞いていました。
読み聞かせの後は「ぐりとぐら」をモチーフにした旗作りです。旗の裏には自分で考えた本の感想を一言で書きます。みんな一生懸命作業していました。
作業が終わるといつものように本の貸し出しタイムがあり、読書の時間は終了です。一年生でも夢中になって取り組めるとても楽しい授業でした。
~3年2組の授業~
1年生の授業とはガラリと変わって、選んだ本でPOPを作るという「書店員さん」のお仕事のような格好いい授業です。
まずは、思わず読みたくなるような目を引くPOPを作るためには、どういう工夫が必要かについて斉藤先生から具体的に説明があります。また、より深く本について知るために、本の最後の方のページにある「奥付」とは何かについて学びました。
今後、どんなポップが出来上がるのか、とても楽しみになる授業でした。
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★図書室で斉藤先生と一緒に児童と接している、図書管理 藪下夏美先生にお話を伺いました。
春から図書室で斉藤先生の授業を拝見しております。1~6年生まで全学年の図書を担当されるというのは、他の教科ではないことではないでしょうか。
学年ごとに接し方はもちろん、授業内容も丁寧に変えていらっしゃいます。一年目なのに本当によくやってらっしゃると思います。どの学年の生徒さんたちとも仲がよくて素晴らしいです。
★小学生の時のことを知る、1年3組担任 後藤紗智子先生にお話を伺いました。
斉藤先生が小学生の時に体育を教えていました。いつも一生懸命なとてもいい子というのが当時の印象です。長縄などの集団競技ではいつもチームの盛り上げ役でした。
人前に立って何かをしたり、チームをグイグイ引っ張っていったりするようなタイプではなかったので、先生として日出学園で再会した際は良い意味で意外だなと感じました。
話は聞いていましたが、自分の教え子が先生として戻って来てくれるのを実際経験してみると思っていた以上に嬉しかったです。
★斉藤先生が副担任をしている3年1組の担任 宇賀求哉先生
何事も素直に「はい」と答えてくれます。子どもたちに大変親しまれていて、優しい先生です。小学生の時は健康的で活発な印象が残っています。
★3年3組担任 平松千恵美先生
何事も前向きに取り組み、分からないことがあれば周りの人にどんどん聞いてますね。
専科の授業にも責任をもって指導してくださっています。子どもたちに、いつでも笑顔で接してくれています。
★今年着任した斉藤先生と”同期”の3年2組担任 増井幸治先生にもお話を伺いました。
・斉藤先生の印象を教えてください。
常に笑顔で、自然と周りの人に元気を与えてくれる先生だと思いました。
・先生方からご覧になった斉藤先生の良い所を教えてください。
とてもポジティブな性格で「多少の失敗は気にせず、頑張ろう!」と思わせてくれます。細かいことにも気を配れて、すぐに行動に移せる所も、素敵な所だと感じています。
・増井先生が日出学園小学校でお仕事をされるうえでのやりがいや魅力を教えてください。
いつも笑顔で話しかけてくれたり、何事にも一生懸命に取り組んだりする子が多いのが、日出学園小学校の良さだと思います。そんな環境の中で、子どもたちの成長の支援ができることに、やりがいを感じています。
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「笑顔」「一生懸命」というワードがぴったりな斉藤先生。「なおく・あかるく・むつまじく」という日出学園の校訓の下、12年間学園で過ごし、社会人となって学園に戻ってきてくださいました。
日出学園で学んだ経験を、日々子どもたちと接する中で承継してくださっていると感じました。取材中も、休み時間にフラっと図書室に遊びに来た子どもたちからもひっぱりだこで、お姉さんのような存在で親しみやすいのでしょう。
お昼休みは、席が空いていれば子どもたちと机を並べて一緒にお弁当を食べているそうです。子どもたちはとても嬉しそうでした。
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~新しくなった図書室のご紹介~
記事中でもご紹介しましたが、図書室の一角に靴を脱いで寛ぎながら読書できるスペースが作られていました。周りには、低学年向けの絵本が中心に並べられていましたが、高学年の児童にも人気のスペースのようです。色々な学年向けに、本が紹介されていて、保護者が見ても参考になります。
取材にご協力いただきました斉藤先生をはじめ、インタビューにお答えいただきました先生方、図書室の藪下先生、ありがとうございました。