ホーム » ひので会 » 2021ひので会講演会

2021ひので会講演会

11月28日日曜日に、ひので会講演会『齋藤孝氏講演会「生きる力を育てる学力」~強くしなやかな心を育てる~』が、オンライン開催されました。

齋藤先生は明治大学文学部教授でいらっしゃいますが、教職課程を取っている他学部の学生も先生の授業を受けているそうです。

普段若い子と接したり、テレビでお話されている先生からは、《鬼滅の刃》や《呪術廻戦》《東京卍リベンジャーズ》など、流行りの話題を取り入れてお話が進み、ユーモアたっぷりで楽しく心をつかまれて、あっという間の1時間でした。

表題にある「生きる力を育てる」には、この世の中を楽しく思うと気力が湧いてくるので、まずは自分の好きなものやことをたくさん紙に書き出して「偏愛マップ」を作ってみましょう!というお話から始まりました。偏愛とは、偏っているほど愛しているすごく好きな物です。

確かに改めて書き出してみると、自分はこんなにたくさんの大好きなものを囲まれて毎日を過ごせているなんて幸せだ、と感じられて生きる力が湧いてくると思いました。

また、私たちの普段使う日本語は素晴らしい文化で、財産であり感性を育てる言葉だそうです。

その日本語には、「言霊」という言葉があります。それは発した言葉には力があるから、ポジティブな言葉を発しているとそれが実現できる!ということですが、逆にネガティブな事も同じなので、自分は自分の味方で力になる言葉を発していきたいですね。

これから生きていく中で、様々な事にチャレンジをしてみると経験が増えて自信に繋がるので、できるできないではなくチャレンジすることは大事とも、先生の経験を踏まえてのお話がありました。

コミュニケーションの専門家でいらっしゃる先生から、友達・対人関係の築き方についてのお話もしてくださいました。

友達は好きなことを楽しく話せる相手で、その相手の好きなものを否定しないで尊重することでコミュニケーション力が上がり対人関係がうまくいき、生きる力になる存在です。また人に対して、期待し過ぎないことや程良い距離感で付き合うことが大切です、とおっしゃっていました。

事前に受付けた質問に対しても丁寧に答えてくださり、最後に読書は自分の心の森となり、自分自身を味方につけることができる素晴らしい存在ですと。

小さい頃に読んだ本が今の自分と繋がっていて、先生の愛読書『氷川清話』の勝海舟が自分の味方で心の中にいると思えるのは、とても心強いことです!とお話してくださいました。

齋藤先生の楽しいお話を聞いて、皆さまのこれからの生き方の様々なヒントや力をいただけた貴重な時間になった事でしょう。

素敵な講演をしてくださった齋藤孝先生、この講演会を開催してくださった日刊スポーツ・ひので会の高橋副会長・文化厚生部の皆さまありがとうございました。