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中学校 合唱発表

冬のひだまりがことのほか暖かく感じられるようになってきました。コロナ禍で行うことができなかった行事の一つに合唱の発表があります。1年生は12月6日、2年生は12月12日、そして3年生は2月14日に視聴覚室で発表しました。中学生にとっては初めての合唱です。今回はその様子を学年ごとにご紹介いたします。

<1年生>

1年生の合唱発表は、視聴覚室の入口に曲目紹介が掲示されていました。
1組
『変わらないもの』作詞・作曲:山崎 朋子
美しいハーモニーと歌詞の力強さが魅力的な歌です。美しいメロディーの中に「寂しさ」と「前向きさ」が込められており、卒業式などの別れのシーンでよく歌われています。

2組
『HEIWAの鐘』作詞・作曲:仲里 幸広
 2000年に開催された第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)で紹介されて注目を集めた曲です。戦争と平和がテーマの勢いのある楽曲です。

3組
『COSMOS』作詞・作曲:ミマス
音楽ユニット、アクアマリンの楽曲を合唱曲として編曲したもの。星と人を重ね合わせ、生命の尊さが歌詞に込められています。

4組
『大切なもの』作詞・作曲:山崎 朋子
2006年に発表された合唱曲です。学生の頃は気づかなかった、友情の大切さが歌われています。

初めは少し恥ずかしそうに歌っていた生徒たち。しかし、中盤を過ぎる頃には気持ちを込めて歌えるように!参観していた保護者もそんな様子を微笑ましく見守っていました。気持ちが込められた歌は、聴衆を感動させることができます。この合唱を通して歌や音楽の魅力に触れ、音楽に親しんでもらえたらと思います。

<2年生>

1組
『明日へ』作詞・作曲:富岡博志
未来への不安を抱えながらも、まだ見ぬ明日へ希望を持って歩んでいこうとする。そんな若者の強い意思が表現されている歌です。

2組
『心のひとみ』作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし
坂本九の楽曲で、家族愛や夫婦愛を歌った歌です。ある中学校の教師が「中学生たちに歌わせたい」と編曲し、合唱曲として広まりました。

3組・4組 
2クラスとも同じ曲を選びました。
『旅立ちの時〜Asian Dream Song〜』作詞:ドリアン助川 作曲:久石譲
1997年に「1998年長野パラリンピック」のテーマ曲として制作されました。「生きている全ての人に価値があり、かけがえのない存在」というメッセージが込められています。 発表後は、各クラスの感想を記入していました。 まだまだ恥ずかしさが残る表現でしたが、歌詞の重みを感じている様子が伝わってきました。クラスのみんなでお互いの存在を確認するように合唱する姿が見られ、2年生らしい表情で歌っている姿が印象的でした。 

<3年生>

3年生の合唱は、音楽の授業での曲選びから始まりました。生徒たちはどんな曲を選んだのでしょうか。

1組・2組
2クラスとも同じ曲を選びました。
『旅立ちの時〜Asian Dream Song〜』作詞:ドリアン助川 作曲:久石譲

3組
『ぼくのこと』作詞・作曲:大森元貴
ロックバンド、Mrs. GREEN APPLEの曲。報われた努力、叶った夢だけでなく、青春を懸けて頑張った努力や過ごした時間すべてを称えるような温かい歌詞が心にしみます。第97回全国高校サッカー選手権大会の応援歌。

4組
『地球星歌』作詞:三橋幸子 作曲:三橋裕之
「平和な世界やみんなが幸せになれる未来は、どこかの誰かが作ってくれているのではなく、自分自身で作らなければならない」という意味が込められています。2組と4組は、生徒がピアノ伴奏を担当しました。仲間の歌を引き立てよう、盛り上げようとする気持ちが伝わります。伴奏からは、たくさん練習した努力の音色が胸に届きました。

舞台の上で歌うことは、人によっては抵抗があるかもしれません。しかし、仲間の伴奏者や指揮者は、練習に練習を重ねて本番を迎えたことでしょう。その気持ちにたくさんの生徒が応えて気持ちを込めて歌えば、さらに素晴らしい合唱になる!と鑑賞しながら強く思いました。

合唱の総括は学年主任の先生からいただきました。「歌う楽しさをこれから知っていこう」、「同じクラスの仲間で声を合わせ何を実りとするのか?ということを考えながら歌おう」「次はもっと素晴らしい合唱になる!」など、生徒たちへのアドバイスの数々。生徒たちは先生の言葉に真摯に耳を傾けていました。

次にみんなで声を合わせるのは、卒業式で歌う学園歌と「蛍の光」。「ともに集った仲間、声を合わせて想いを乗せて歌ってほしい」と生徒たちへ期待を込めた言葉を送っていました。 音楽の先生は、この合唱を通して「合唱に限らず新しいことを始めてみる。何かを頑張るプロセスを学ぶということを実感してもらえたら嬉しい」とお話ししていました。
コロナ禍で、みんなで歌うということを制限されてきた中学校生活。練習もあまりできなかったと聞いています。来年は、合唱に挑戦できるということをもっと噛み締めて歌ってほしいと思います。パワーアップした歌声が聴けることを期待していますね!
最後に、取材にご協力くださいました先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。