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小学校 読書・国語表現担当の松本先生インタビュー

日出学園小学校で、子供たちが毎回楽しみにしている読書の授業。今年度から赴任された松本理絵先生は、お話が面白いと子供たちから人気です。今回、一年生の読書の時間に伺わせて頂き、魅力的な授業と先生のお人柄を探るべく、取材をして参りました。

 

~ 一年生の授業を取材して参りました! ~

「“きつねのよめいり” って知ってる?」

梅雨空にお天気雨が降ったこの日、そんな先生の質問から、授業は始まりました。きつねが化けてだますみたいに、お天気でもだまされた気分になるよね、という先生のお話しに子どもたちは興味津々です。

一年生の授業は、読み聞かせの時間があります。今日は、『ミリーのすてきなぼうし』という絵本です。ミリーが想像の中で、たくさんの楽しい帽子をかぶるお話です。

「どの帽子が好き?」「どうしてそう思うの?」と、先生が問いかけ、子供たちが「きれい!」「ほしい!」等と次々出てくる素直な言葉で答える姿が印象的でした。

読み聞かせの後、一人一人、本の中で気に入った帽子と、自分が想像した楽しい帽子を紙に書きました。授業の中では、自分の気持ちを言葉で表現することも大切にしています。

本の返却と貸出をし、この日の授業は終了しました。

 

~ 松本先生に質問させて頂きました! ~

 ◆ 先生のプロフィールを教えてださい

足立区で生まれました。高校生の頃、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』に出会い、日本語はなんて美しいのだろうと感動しました。図工と国語が大好きで、大学では美術ゼミを選択し、陶芸をしていました。今でも各地の陶芸を見に行くのが好きです。

小学生の時はどのようなお子様だったのか教えてください

引っ込み思案で、本ばかり読んでいた子でした。肥満児だったこともあり、自分に自信がなく、人の後ろについていくことが多かったです。音読が上手だと担任の先生に褒められたことで、少しずつ前向きになっていったように思います。

◆ 読書の時間はどのような授業をされているのでしょうか

今年度は、「読書・国語表現」という科目ですので、教科書も使って授業をしています。楽しみながら表現方法を学んだり、実際に文を書いたりと、意欲的に子供たちが取り組めるように心掛けています。

◆ 子供たちにおすすめの本を教えてください

☆低学年なら…『としょかんライオン』

固定概念だけで物ごとを見ずに、自分の目や耳すべてのものを使って何を正しいと考えるのか、見極めてほしいと思います。

☆中学年なら…『チョコレート戦争』

子供たちが理不尽な大人に策をめぐらせてぎゃふんと言わせようとする筋に、子供の頃、胸をワクワクさせました。

☆高学年なら…『精霊の守り人』

これから社会に出て「自分は小さな世界にいた」と実感する前に、読んでほしい本です。守らなければいけないものや、貫かなければいけないものの大切さを考えてくれると嬉しいです。

◆ 最後に、子供たちに向けて一言お願い致します

たくさんの本を読んで、使いたい言葉をむねの中にとっておいて下さい。言葉を知ると、世界が広がりますよ!!

 

~ おわりに ~

 今回、授業を間近で拝見させて頂きましたが、松本先生は子供たちがより本に親しめるように、一人一人を気にかけ、声がけをなさっていました。そして、子供たちに楽しんで言葉への興味を持ってもらいたいという、先生の熱意も感じられました。

松本先生、これからも子供たちに本の素晴らしさをたくさん教えてください!

お忙しい中、取材にご協力頂きましてありがとうございました。